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ルーティン

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僕はルーティン作業というのは性に合わないので、すぐに飽きてしまい他の事をやりたがり実際にやり出してしまうのだけれども、会社を運営していく上で一定のルーティン作業はどうしても発生するものでもあるし、それを淡々とこなす人も重要ということも良く理解しているつもりだ。

ただそれは役割上、ルーティン作業をする人が必要なのであって全ての人がそれをしなければならないという意味ではない。特にリーダーと呼ばれるような他の人を引っ張っていく役割がある人は自らの仕事がルーティン作業になってはいけないと思う。

新しいことを始めて、最初は無我夢中で切り開いていったとしても、今まで懸命にこなすだけで精一杯だった仕事も熟練度が上がるにつれて慣れてしまい、余裕が出てくると人はどこかで安定を望むのか、更なる向上を自ら目指すのではなく、余裕がある単なるルーティン作業をこなすだけになってしまうことが多いように思える。余裕を持って仕事ができるということは良いことでもあるが、「仕事」という意味では自らの成長の抑制にもつながる、人はちょっと背伸びするくらいの仕事をしていなければ成長はできない。

別に仕事が全てというつもりもない、余裕が出た分、仕事以外の時間に当てるのもよいだろうが、別にやりたいこともなく、無意味に時間を持て余すのであれば仕事に情熱を注ぐのもいいんじゃないかなとは思う。なんか仕事とプライベートの切り分けとか面倒くさいこと言わずに、仕事もプライベートも楽しくやればいいんじゃないのと。

ようやく落ち着いてきたな、慣れてきたなと思う時こそ気を引き締めなければならない。むしろ、そのような時にこそ無理矢理にでも問題提起や新たな試みなどを実施し、自分の仕事をルーティン化してはならないのだと思う。ルーティン作業をこなすことと誰でも出来るように仕事をルーティン化するという「仕組みを作る」ということとは全く意味が異なる。

会社組織というものは、仕事を創る人とそれを与えられこなす人で成り立っている。仕事を創る人だけでは組織は回らないが、こなす人だけでも回らないのである。当たり前なのかもしれないが、仕事というものは「与えられるもの」と思っている人が多いということこそが、仕事に対するストレスの原因になっているんじゃないかなと思う。「与えられるもの」と思っている限り、自分の思惑とは違う仕事を与えられても文句は言えないし、自分の思惑は自らが発信しなければ誰にも伝わらない、誰かが自分の心まで読んでくれるだろうと思うのは単なる甘えだろう。

そうしたスレ違いが起きないような企業風土を作ることが会社にとって一番大事なのかな、色々と難しいですね。